電車

色んな人を運ぶ塊。時には希望や絶望も運ぶ。

時には立ち止まり、時には繋がり、時には転げ落ちる。

色んなものを運んでるからこそ

重みもあるし、深みもある。

今日も彼らは写真に収める。それを見て

僕は微笑む。ありがとう電車。

でも、この塊は、時には、冷酷だ。

何も乗せずに走ったり

待ってくれなかったり

迷子にさせたり。

でも、この塊も、時には、辛い思いをする。

ぶつかりたくないものとぶつかるし

それを避けることさえできない。

その時にはもう進路は操れない。

そして、ぶつかると責められる。

これまで運んでくれた感謝なんて無視して

責められる。遅れても責められる。

遅れてもこの塊はなんも責めたりしないのに。

だから今日も一礼をして

感謝を込めて、笑顔で降りる。

「あの子の所に届けてくれてありがとう」