邂逅

懐かしい景色が広がる。青々とした自然や、少し錆びれた匂いのする公園。

いつも遊んでいたところだ。色々な思い出が駆け巡る。

「あぁ、ここあいつと喧嘩した場所だ」

僕は小学6年の冬にあいつと喧嘩した。

名前も覚えていないやつだが、その記憶はずっと残っている。

その記憶はとてもいいものではなく、心の奥底に

ずっと靄がかかっている。

というのも、僕らは、残念ながら仲直りしなかった。

それどころか、あいつは中学に上がると同時に遠くの街に

引っ越してしまった。

僕も大学から上京したから、ずっと忘れていた記憶ではあるが

ここにくるといつも思い出す。

「あいつ今、何してんだろうな、、」

そう思っていた。

そこで、急に旧友から電話がかかってきた。

「〇〇が交通事故で亡くなったらしいぞ!」

息を荒げてそのことを伝えられた。

僕は誰がかわからなかったが、10秒ぐらいしてから、全てを思い出した。『あいつだ』

まだ仲直りもできていないあいつだ。

明日も仕事だったが、僕は休暇をもらい

葬儀に参加することにした。

どんな顔で行けばいいんだろうか。

僕はそれがまだわからないまま

会場に着いた。そして、亡骸と邂逅した。

僕は、なんて言えばいいかわからず

『あの時はごめんな』と伝えた。

僕は涙が止まらなかった。

死因は居眠り運転だったらしい。

運が悪かったと言えばそうかもしれないが

もしかしたら、俺があの時に仲直りしたら

もしかしたら、こいつの人生が変わっていて

もしかしたら、事故に遭わなかったかもしれない。

そんなことを言ってもキリがないが

僕はこのことを一緒後悔するだろう。

邂逅に頼って生きていては

何かを後悔してしまう人生になる。

帰り道、公園に寄った。

当時の記憶が蘇った。

僕は当時の記憶と邂逅した。

悔いのないように生きようと 決めた。

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これは僕の友達の物語です。

みんなも、偶然に頼らず、伝えたいことは

すぐに伝えるようにしよう。